自分だけフォアがうまくいかない気がして……
うまい人はなんであんなきれいなフォームで打ってるんだろう?
フォアハンドがうまくいかないのは、打ち方が悪いと思っていませんか?
実は、うまくなる人は、打ち方と並行して「考え方」も大事にしています。
20年以上コーチとして多くの生徒を見てきて、ある共通点に気づきました。
フォアが伸び悩む人ほど、“打ち方だけ”で解決しようとしている。
そして、うまくなる人ほど、考え方にも価値を置いているということです。
この記事では、あえて打ち方にはフォーカスせず、うまくなる人の考え方に重点を置き、解説していきますね。
これを知るだけで、明日のテニスがまったく違うものになりますよ。

〇テニスコーチ歴20年以上
〇女子連B・C・Dを中心に指導
「基礎の先に個性が生まれる」を信条に、独自の指導法を配信
なぜ自分だけ?フォアがうまくいかない3つの原因

テニスのフォアハンドがうまくいかない理由として多いのが3つです。
- 打ち方にこだわる
- 理想が高い
- 考え方が閉鎖的
これは、上達意欲が高い人ほど陥りやすいポイントなので、一概に悪いわけというわけではありません。
しかし、この3つの思考に偏ると、フォアハンドが不安定になる原因がさらに増幅されてしまうんですよね……
それぞれ解説しますので、自分が当てはまっていないか確認してみてください。
打ち方にこだわりすぎる
×:打ち方だけではうまくいかない
〇:打ち方を数ある中の様子の一つと捉える
テニスは、打ち方にこだわりすぎると、うまくいきません。
というのも、テニスは“打ち方だけでは成立しないスポーツ”だからです。
理由は3つあります。
- 相手がいるスポーツだから
- 常に打ちやすいボールはこないから
- 打ち方以外にも考える要素があるから
「打ち方をしっかりしていればうまくなる」と端的に考えるのは、少々きけんです。
予測・観察・判断や相手の特徴などを加味し、様々なボールに対して柔軟に対応することが重要なのです。
フォアハンドがうまい人は、打ち方に固執せず、相手や環境といった状況対応力が重要だと知っているのですね。
理想を高く持ちすぎる
×:理想が高い→心も体もついていかなくなる
〇:今の自分の実力に見合った目標を作る
理想が高くなればなるほど、さまざまな弊害を生んでしまいます。
主な影響は3つです。
- 力が入る
- フォームが崩れる
- メンタルが落ち込む
たとえば、初心者がいきなり上級者の打球を再現しようとするのは無理がありますよね。
上達とは、段階を踏んでいくもの。
自分の実力に見合った目標設定は、フォアハンドがうまくいくための秘訣なのです。
目標設定がうまくいけば、余計な力みが消えるため、フォームに柔軟性が出てきます。
リラックスしたフォームであれば、成功体験をより積み重ねられやすくなり、自信もついてきますよ。
考え方が閉鎖的になるとフォアは伸びない
×:「これが正解だ」といった固定概念
〇:違った角度から見てみよう
テニスは、“これといった答えが示しにくいスポーツ”です。
そのため、ひとつの考えに固執すると、プレーの幅が一気に狭くなってしまうのです。
よくある例を挙げますね。
- 動画で見た方法だから
- コーチが言っていたから
- 本で読んだから
どれも大切な情報ですが、「自分に必ず当てはまる正解」とは限りません。
人それぞれに体の使い方や考え方は違いますし、状況によって最適解がかわるからです。
だからこそ
「テニスに明確な正解はない。正解は自分で作り出すもの」
この考え方を持つことが大切です。
固まっていた思考がほどければ
- 「こういう打ち方でいいんだ」
- 「この状況ならこうしてみよう」
と、新たな発見が生まれますよ。
フォアハンドが上手くなる人の3つの特徴・思考

テニスのフォアハンドが安定して上達していく人には、次の3つの要素を“同時に”意識しているという共通点があります。
- 打ち方(動作の考え方)
- メンタル(心のあり方)
- 考え方(柔軟な思考力)
フォアがうまい人ほど、どれか1つに偏るのではなく、「周りの状況」と「自分の状況」に合わせてこの3つを使い分けています。
考え方が変わるだけで、見えてくる世界が一気に変わります。
今までにない発想が生まれ、トライするきっかけとなり、上達の手助けになるはずです。
うまい人がどんな思考でフォアを打っているのかを、一つずつみていきましょう。
打ち方の考え方
結論:手先ではなく体全体を使おう
フォアハンドがうまくいく人は、腕での操作はせず、下半身始動のスイングを意識しています。
というのも、腕の自由が利くフォアでは、腕に操作をすると、以下のような問題点が生まれるからです。
力みが生まれる→手打ちになる→打点・タイミングが合わせにくい
実際に上手い人のプレーを見ると、力みがなく、ゆったりしたフォームですよね。
これは下半身を使うことで余分な力が抜け、柔軟性を持った動きになるからです。
下半身始動のスイングを身につけることが、状況にあったスイングを作る一番の近道。
結果として、フォアハンドの安定感が一気に上がります。
メンタルのあり方
結論:客観的に自分を見つめ、事実を前向きにとらえることが大切
フォアハンドに限らずテニスがうまい人は、ネガティブな事実をポジティブに変換しています。
ネガティブな思考は、そのままネガティブなプレーにつながることを知っているからです。
例を出しますね。
- アウトをしてしまった
→しっかり振れてる、少しだけ弱めてみよう - ストレートを狙ったのに前衛に取られた
→ストレートもあると思わせられた
どちらも“事実は事実として受け入れたうえで、次にどうするか”と。思考を切り替えています。
失敗の多くは“やりすぎ”か“足りない”かのどちらかなので、その逆を試すだけで状況は好転しやすいものです。
「自分はだめなんだ」ではなく「今の自分はこうだ、だから次はこうしてみよう」と変換してみてください。
失敗の数だけ、成功に近づくことを知っておきましょう。
柔軟な思考力
結論:広い視点で可能性を模索する柔軟性が〇
フォアハンドがうまい人は、「こうあるべき」という固定概念にとらわれません。
人それぞれの運動構造も違いますし、状況に応じてその都度正解が変わることを知っているからです。
例を出しますね。
- スピンはワイパースイングでかけるべき
→薄い握りの人は、そもそもワイパースイングにならない - 深いボールはしっかり下がるべきだ
→私はライジングが得意だから下がらない
もし「フォアハンドが打ちにくい」と感じているのなら、今までの常識にとらわれずに、別のことをにトライしてみましょう。
そこから新たな発見がみつかることがあります。
「実験」をたくさんして、新たな自分に合うフォームや考え方を模索すると、今悩んでいる問題が解決するきっかけになるかもしれませんよ。
フォアハンドがうまくなる考え方

脳内の考えている比率を変えるだけで、フォアハンドがうまくいかないという苦手意識から解放できるでしょう。
ラリーは「観察・予測・判断」「イメージ」「打ち方」の要素から成り立ちます。
脳内でこの3つをバランスよく考えることが大切です。
実は、フォアが苦手という人ほど、脳内が打ち方で埋め尽くされています。
ぜひ、以下のような割合を意識してみてください。
- イメージ:4割
- 観察・予測・判断:4割
- 打ち方:2割
打ち方の比重を減せば、フォームへの過度な執着心が消え、リラックスした自然な動きで打球できます。
実際、脳内に占める3つの要素の割合を変えることで、急にフォアハンドがうまくなる人も多いです。
フォアハンドに限界を感じてる方は、ぜひ試してみてくださいね。
明日からでもうまくなる人の考え方を取り入れてみよう
明日からフォアを変えたいなら、“考え方”を少し変えるだけで十分です。
打ち方に悩み続けるよりも、視点を広げ、事実を客観的にとらえ、柔軟に試すことが上達への最短ルート。
うまくなる人は、特別な才能よりも、この思考習慣を大事にしています。
あなたのフォアも、必ず変わります。
まずは一つ、明日の練習で試してみてください。

